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「カンニャボ」は、福島県阿武隈地方の桑畑に棲息するキセル貝の一種です。
福島県の郡山地方では、古くより健康食品として伝えられてきた貴重で不思議な貝です。
この貝を特殊な加工法で製品化したものが、今話題の栄養補助食品「カンニャボ」です。
・桑の葉。 ・収穫直後のキセル貝。 ・元気に活動している様子。



キセル貝の成分は、軟体動物特有のタウリン成分を始め、幾多の成分を含んでいるのが特徴です。下記の成分表の種類は主な成分であり、この他、多種の成分が含まれています。

過酸化水素が原因の肝臓障害を抑制する強い作用は確認済み!
キセル貝の成分表 (100g)
エネルギー
72kcal
水  分
1.5g
タンパク質
9.8g
脂  質
1.1g
炭水化物
5.8g
灰  分
81.8g
カルシウム
32,000mg
ビタミンE
42.6mg
グリコーゲン
1.22g
タウリン
7.14mg
キセル貝のどういう成分がどのように作用して肝臓に効くのだろうか?山形大学医学部第2内科の新沢陽英助教授のグループが、1983年からキセル貝の肝機能障害抑制作用についての動物実験を行い、その結果肝機能障害を防ぐ効果のあることが確認できています。
(「薬理と治療」<Vol.1 No.9>で発表)

キセル貝は郡山地方の民間薬で、「医者いらず貝」といわれ、つぶして食べると「医者で治らない肝臓病が治る」とか「二日酔いに効く」などと伝えられているそうです。正式にはツメキセル貝といい、郡山地方では桑の木の根に多く棲息しているようです。
過日の東洋医学会で、私たちのグループが、「過酸化水素肝障害に対するキセル貝の抑制効果の検討」という発表をしてから、取材や問い合わせが多く「肝臓に効く」画期的な何かをもとめている人がいかに多いかをあらためて知る思いです。しかし、キセル貝に関しての医学的解明は、研究の第一歩を踏み出したばかりで、ラットのいくつかの実験を手がけたという状態です。ラットの肝細胞培養において、過酸化水素によって起こる肝障害に限り、キセル貝の肝障害抑制効果は確認できましたが、そのメカニズムは不明であり、キセル貝のそのほかのことについても、すべてはこれからといったほうがいいかもしれません。
 さて、私たちは、ラットの肝細胞を培養し、これに活性酸素(フリーラジカル)の一種で、肝障害を起こす作用のある過酸化水素(オキシフル)を加えて実験しました。まずラットを5グループに分け、3時間後、6時間後の経過を検討すると表1のように、キセル貝の肝障害抑制効果が確認できました。ただしその効力は、カタラーゼほど強いものではありません。またキセル貝の成分として、タウリン、ビタミンE、グリコーゲン、カルシウムはすでに分析されています。このうちどの成分にも、過酸化水素による肝障害の抑制作用は認められませんでした。つまり抑制するのは、キセル貝の中の未知の成分か、あるいは、これらの成分の微妙なバランスによる長期飲用の相乗効果ということでしょうか。

山形大学医学部 第2内科助教授
新沢陽英(しんざわはるひで)


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